マウスピース矯正について、日本矯正歯科学会の見解は以下のようになります。
・歯の移動量の少ない症例に限られる(軽度の乱杭歯、軽度の歯の空隙、矯正治療後の軽度の後戻り等)。
・現在の医療水準で考えれば精密な歯の移動は原則として困難で、満足のいく治療結果が得られない可能性がある。
公益社団法人 日本矯正歯科学会 ポジションステートメント マウスピース型矯正装置による治療に関する見解 | 公益社団法人 日本矯正歯科学会 (jos.gr.jp)
この装置は完成物薬機法対象外の矯正装置であり 医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、半透明なマウスピースでできている矯正装置です。
マウスピース型矯正装置は何種類もありますが、現在実績や研究費などを考えるとマウスピース型矯正装置インビザラインが突出しております。
この装置は厚さ0.5㎜程度の透明なマウスピース(アライナー)を1日20時間以上装着し、2週間ごとに新しいアライナーに交換することで少しずつ歯を動かしていきます。
透明で取り外し可能な装置を使用するため、見た目を少し良く矯正治療をしたい方・ブラケットをつけるのが嫌で矯正治療を諦めていた方におすすめの治療法です。
この装置が他のマウスピース矯正に比べて優れている理由は、「アタッチメント」が設置されているためです。不安定だった歯のコントロール性能が格段と向上することができました。アタッチメントは写真の歯の表面上のポチッとした小さなでっぱりです。
マウスピース型矯正装置はワイヤー矯正(表側・裏側矯正)に比べて、コントロール性能が劣り、かみ合わせのコントロールが苦手です。
コントロール性能を少しでも良くするためにアタッチメントは必須です。他の補助装置も必要となります。